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ルビッチの家(夜)

ルビッチ「どうしてボクが···?」
女王ルイザ「千年砦の話を聞きました。」
ルビッチ「!」
女王ルイザ「全ての時間を司っている時計台の話を。」

ルビッチ「・・・」
女王ルイザ「何年も動く事を諦めていた時計台に再び命を与えた、と・・・。」

ルビッチ「諦めていたんじゃありませんっ!」
黙っていたルビッチが声を荒げる。

突然の大きな声に皆が驚く。  
ルビッチ、冷静さを取り戻して静かに語る。

ルビッチ「ただずっと、・・・信じて待ち続けていたんです。・・・約束したから。あの場所で会うって。」
女王ルイザ「木が心を持っている・・・と?」

ルビッチ「はい!」

女王ルイザ「なんとも夢のあるお話ね。」
ルビッチの話を聞いて微笑むルイザ。

しばらく静かな時間が流れた後、再びルイザが話し始める。

女王ルイザ「○○年も時を止めてしまった者たちに心の芽を与えたのはルビッチさんなんてすね。」

ルビッチ「ボク一人の力ではありません。
いつだって、みんながボクに力を貸してくれた。」
時計台のあの時の事を思い出しながら、ルビッチがゆっくりと話す。

ルビッチ「みんなの力で時計台の針はまた・・・、前に進み始めたんです。」
思い出しながら話すルビッチの顔はどこかたくましく見える。

女王ルイザ「仲間に恵まれるもまた一つの才能。」

ルビッチ「・・・。」
女王ルイザ「あなたを助けたいと沢山の人が心から想う気持ちは、それだけあなたが多くの人を愛で包んできたという証なのでしょう。」

ゆっくりとルイザの顔を見上げるルビッチ。

女王ルイザ「誰かを救いたいと願う心は、またそう願う者たちを引き寄せる。」
再び母の目になったルイザがルビッチをしっかりと見つめる。

女王ルイザ「ルビッチ・・・やはりあなたに・・・あなたに娘を探し出してほしいわ。」

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