デイジーが真剣な顔でキッチンに立っている。
真剣な顔のデイジーが物凄いスピードて野菜を切っている。
その手元をジーッと見つめるルナ。
映像だけ動いて音はない。(音楽だけ)
デイジーの横で包丁の使い方を教わっているルナ。
きゅうりの輪切りを教わっている。
たどたどしい手さばきに他の小人たちもヒヤヒヤしながら見ている。
勢いよく切ったきゅうりか勢い余ってポンポン飛んでいく。
みんながゲラゲラ笑っているがルナだけ真剣な表情で何度も練習する。
少し上達したルナがきゅうりの輪切りを披露し、薄くトントントンと軽やかに切っていく。
最後まで切った所でみんなの歓声拍手が起こる。
得意げなルナがドヤ顔になる。
隣にいたデイジーが切ったきゅうりの端っこを持ち上げる。
全部が繋がっていてちゃんと切れていなかった事が判明する。
全員が笑う。
ルナもゲラゲラ笑っている。
日中7人で森を散歩している。
全員がとんがり帽を被っている。
ルナも赤いとんがり帽を被っていてとても可愛い。
みんなで持ってきたお弁当を広げて食べている。
ノエルボがパンをほおばりむせる。
隣りにいたルナが背中をトントン叩いてあげる。
日が沈み7人が千寿の森を歩く。
とんがり帽の先がほわっと変則的に光っている。
千寿の森が7つの光でとても幻想的な景色を作る。
小人の家(夕方)
嬉しげに帰ってくるルッツ。
手には先程森で摘んできた〇〇花を持っている。
誰もいないかドアをそっーと開けるルッツ。
奥のキッチンではルナがお料理を作っている。
再度部屋に誰もいない事を確認するルッツ。
鼻歌が始まる♪
ゆっくりとキッチンの方へ進むルッツ。
後ろ手に花を隠している。
♪ルッツの鼻歌が続く。
♪♪♪
ルッツの後ろからじゃがいもの入ったボールを抱えたデイジーが続いて来る。
ルッツの持っている花をジーッと見つめるデイジー。
デイジー「ずいぶんご機嫌だね、ルッツ。」
急に後ろから声がかかり、両肩を上げて驚くルッツ。
ルッツ「わっ!ビックリした!なんだい急に!」
振り返ってデイジーだと確認するルッツ。
ニコニコ笑っているデイジーが続ける。
デイジー「今日は随分ご機嫌なんだね。どうしたの?」
ルッツ「え⁉いつもどおりさ。何もいつもと変わらないよ。」
デイジー「そう?」
ニコニコ顔が止まらないデイジー。
ルッツ、持っている花をほんの少し後ろに隠す。
その微妙な仕草を見逃さないデイジー。
デイジー「その手に持っているのはなあに?」
ルッツ「!」
動揺しているのを悟られまいと強めに話すルッツ。
ルッツ「見れば分かるだろ?花だよ花。」
デイジー「誰に?」
ルッツ「誰って、・・・この部屋にだよ!
いつも殺風景だろ?
花があればパッとするじゃないか。」
デイジー「誰に花が飾られた明るい部屋を見せたいの?」
ルッツ「・・さっきからなんだい?
キミの質問の意図が分からないよ。
一体何を言わんとしてるんだ。理解不能!」
言うなりお花をポンとテーブルに置いて自分の部屋に行くルッツ。
その後ろ姿を見て微笑むデイジー。
デイジー「愛だね・・・愛!」