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小人の家ダイニング(夜)

テーブルには湯気の立ち込めた料理が並ぶ。
それを取り囲むように7人の小人とルナが座る。

ノエルボに取り分けられた料理の皿はほぼなくなっている。
ラディオン「ノエルボ、もっとゆっくり食べなさい。ほらー、こぼしてる・・・」

隣にはルナが座り、赤ちゃんのクッキにスプーンでご飯を食べさせている。

和やかな食卓。

デイジー「最近夜になると美しい歌声が森の奥から聞こえてくるって噂を聞いた。」

ノエルボ「ボクも昨日の夜に聞こえた気がする〜。
でも寝ぼけていたから夢かもしれない・・・。」
バンをほおばるノエルボ。

ラディオン「森の奥から・・・」
何かを考えるラディオン。

黙って黙々と食事をするモギ。

デイジー「人魚かな?・・・リトルマーメイド♪」

楽しげに話すデイジーを横目でチラッと見るルッツ。
すかさず反論する。

ルッツ「人魚は海辺にいるんだろ⁉」
バカにしたような口調で言うルッツ。
またルッツの持論が始まった〜というような顔で眉毛を上げるデイジー。

ルッツ「ここは森の奥地。どうやってあのビラビラをつけたまま歩くってんだい⁉」
2人の掛け合いを見てクスクス笑うモギ。
さらに持論を続けるルッツ。

ルッツ「人魚のフォルムを想像すれば
人魚は真っ先に外されるだろう!
大体人魚って何だよ・・・おとぎ話じゃあるまいし・・・想像上の生物だろ?河童と同じ、まったく現実味のない生き物さ。」

ルッツの長い持論にうんざりした顔になるデイジー。
みんなも少ししらけ気味になっている。

ただ一人ルッツの話を聞いてクスクスと楽しげに笑うモギ。

いつもならここでラディオンの仲裁が入って話が終わるのだが、何かを考え込むラディオン。

全員がラディオンを見つめる。

プノ「ねえねえラディオン、そんなに怖い顔をしてどうしたの?どうしたの?」

ラディオンの裾を引っ張るプノ。
袖を引っ張られて我に返るラディオン。

ラディオン「あぁ、ごめんごめん。わ、美味しそうだ!食べよう!」

ルッツたちの話はうわの空で聞いていなかった様子
のラディオンが料理をほおばって見せる。

ラディオンの様子を首を傾げながら見つめるルナ。

テーブルには花瓶に入った花が飾られている。

モギが黙々とご飯を食べている。

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