今日は早めの投稿です。
まだ夜の20時44分。
これから夕飯を作るぞ。
「こまねこのかいがいりょこう」という短編映画を観に行った。
久しぶりのイベント映画、人の多さにびっくりした。
短編映画は観た事がなかったのでどんなもんなのかよく分からずにスタート。
ねこが主人公の日常を描いたほんわか物語。
終始こまねこが「ニャーニャニャー」と話しているので「最後までこれで通すのか?」と不安になったが短編映画とはこうゆうものなのかもしれない、と理解。
3部作になっており、一番印象的だったのが3話目。
「ほんとうのともだち」。
森の中でイエティに遭遇する話。
一つ一つのキャラクターがとにかく可愛い。
コマ撮りだから歩かせたり走らせたりするのにどれくらいの行程日数がかかったのだろう、と、想像。
前に、海外の凄いコマ撮り映画をテレビで紹介していたのですが、撮り始めてから何十年、と言っていたのを思い出した。
聞き間違いではなく、何十年と言っていた。
途方もない世界・・・。
と、イエティの話へ。
森でイエティに遭遇するが誰にも信じてもらえず、再び証拠撮りで森に入るこまねこ。
居眠り中にイエティがこまのぬいぐるみを持ち去ってしまう。
泣く泣く帰るこま・・・、と。
始め、なんで人のぬいぐるみを持ち去ったのかなぁ、と思ったけど、ただビックリしてそのまま持ち帰っちゃっただけなのかな。
こまが大切にしているものがただ欲しかったのか。
どっち?
結局、大切な形で家の前に返してあげたイエティ。
心は優しい。
と、イエティはイエティなのかと思いきや・・・。
ここからネタバレ。(注意)
なんと!
イエティが家に帰った、そのイエティの部屋に入ってきたお母さんがイエティではなく、犬、だという。
???
犬?
謎はすぐに解けた。
犬の少年がイエティの被り物を被って森に出没していただけだった、という。
中身は可愛い犬か・・・。
怖い被り物を被って相手を怖がらせる不器用なやり方でしか友達を作る方法が分からない犬の切なさが可愛かった。
散々怖がらせた後の、一人帰った部屋での虚しさが伝わってきてなんか切なかったなぁ。
それとは真逆の無邪気で明るいこまねこ。
終始、感情のままにニャーニャニャーと、騒いでいる。
大事なぬいぐるみを届けてくれたイエティに感謝のミニイエティを渡し、ボール遊びやら何やらと無邪気に遊ぶ。
何も知らないこまねこを相手に、沢山遊んで帰った後の犬の心情が切ない。
作ってもらったイエティのぬいぐるみを外に放った姿が、「僕じゃない!」と叫んでいるように見えた。
ほんとうの自分を分かってもらいたくて勇気を出してこまねこを待つ犬に、なんだか涙が出る。
「僕はここにいるよ。」と言っても顔も知らない相手に気づくわけもなく、それでも気づいてほしいと思う犬の心のせつなさが伝わってきた。
とにかく不器用。
それが可愛い。
うまく生きられたらいいね。