椅子にもたれ掛かってコインを親指と人差し指でくるくるっと回しながら上に飛ばし、上手にキャッチするスコップ。
何度もこのコイン飛ばしをして暇を持て余している。
コイン飛ばしに飽きたスコップがコインを机にパン!と置く。
机に置かれた金貨にカメラが寄る。
横を向いた国王(ルイ14世?)が刻印されている。
椅子にもたれ掛かったスコップが両手を上げ後ろ手に手の平で頭を支え、大きく投げ出した両足を組んでいる。
スコップ「暇だねーーー。退屈過ぎてどうにかなっちゃいそうだよ。」
上を見上げるスコップ。
スコップ「ドキドキかぁ・・・最近ドキドキしてないねぇ。」
どこか遠くを見つめるスコップ。
あの海辺で戦った異端とルビッチ軍の戦いを思い出している。
海辺の乱闘シーン(えんとつ町)回想
トシアキが右手を振り上げて叫んでいる。
トシアキ「かかれーーー!」(←セリフ忘れた)
一斉に両者が駆け出し乱闘がくり広げられる。
土の中から体を半分出したスコップが楽しげにその戦いを眺めている。
スコップ「ドキドキするねぇー。」
スコップの穴ぐら作業場(夜)
○○年前の事を思い出してニマニマと顔がほころぶ。
スコップ「ドキドキしたねぇー、あの頃(時)は。」
ふと火薬の積まれた棚に目をやる。
スコップ「あのルビッチが火薬を使って煙を晴らしたのは圧巻だった。
あの計算し尽くされた火薬の量は実に職人技とも言えるよ。」
急に立ちがって踊りだすスコップ。
手を大きく開きスコップの歌が始まる。
♪少しでも量が多けりゃたちまち船ごと大爆発さ〜
♪日和った量なら煙は晴れない風穴なんて開きやしなーい♪
♪微妙な配合ー
♪繊細な配分、誰がしたー
スコップ(セリフ)「誰が計算した?」
両手の平を上に向けておどけた顔をするスコップ。
(林先生の今でしょ⁉のポーズ)
♪我がスコップさーまーさぁーーーーー。
両親指を自分の胸元に向けて
俺様だーっといった感じに踊るスコップ。
ミュージカル俳優気取りに気持ちよく歌って
ジャンブしながら振り返るとルビッチが立っている。
ルビッチがキョトンとした顔でスコップの前にいる。
ジャンブして振り返ったのでホントに顔がくっつきそうなくらいの距離。(すぐ目の前)
驚いてのけ反るスコップ。
スコップ「とっとっとー。」
キョトン顔のルビッチが動かずに立っている。
スコップ「ル、ルビッチ!!ここで何をしてるんだ⁉」
動揺か隠せないスコップがオーバーめにルビッチを指指す。
ルビッチ「話があって来ました。」
スコップ「話?こんな時間にかい?」
ルビッチ「はい。」
スコップ「どうでもいいが、声ぐらいかけてくれよ。」
バツが悪そうなスコップ。
ルビッチ「かけました・・・、何度も。」
スコップ「えぇ⁉」
それを聞いてさらに恥ずかしさが込み上げる。
スコップ「ちなみにいつからそこに・・・?」
♪少しでも〜とスコップのマネをするルビッチ。
ルビッチ「そこからです。」
スコップ「ドあたまからじゃないか・・・。」
顔が真っ赤っ赤になるスコップ。
スコップ「で、なんの用だい?」
恥ずかしさを払拭しようと話題を変えるスコップ。
ルビッチ「あるお願いをされて、ボク一人の力じゃとても・・・。」
うつ向いていたルビッチがスコップを見つめる。
ルビッチ「力を貸してほしいんです!」
まんざらでもない顔になるスコップ。
スコップ「他に沢山いる中から1番力になってくれるのはスコップさんだと思ったわけだね。」
ルビッチ「はい。」
スコップ「沢山いる中から我がスコップ様に白羽の矢が立ったってわけだ・・・。」
まんざらでもない顔が加速するスコップ。
ルビッチ「はい。」
スコップ「どんな事でも解決してきたこのスコップ様にねぇ。」
すでに顔はニヤニヤと笑っている。
ルビッチ「・・・はい。」
スコップ「ドキドキするねー!」
ウキウキが隠せないスコップ。
スコップ「冒険ぼうず、で、次はどんなドキドキをくれるんだぃ?」
体を揺らしながらルビッチを見るスコップ。
ルビッチ「ルビッチだよ!」
ふてくされるルビッチの顔。