今日は、新しいものを創る為に、というおはなしを。
家の前のドカドカ工事が続いている。
ドカンドカンガシャンっ!と、地震のような地響きが続いている。
今までそこにあった大きな建物が解体されるのは少しもの悲しい気持ちになる。
元々は●●屋さんだったな〜、とか、中華料理屋さんのランチ、美味しかったな〜、とか、よく2人で食べに行ってたな〜、なんていう昔話が頭をよぎる。
ホントに美味しかったんですよ、あのお店。
中国の方が厨房で作っていて。
でも結構な頻度で夜に空き巣ドロボーが入ってた。
窓ガラスとか割られてて。
いったい何を盗むというのか・・・。
高級食材でも置いておいたのか・・・。
フカヒレとかツバメの巣とか、北京のダックとか。
干し鮑とか。
もしかしたら伊勢海老か⁉
どうでもいい。
とまあ、何軒かお店が入っていたのです。
オシャレなお店も。
まだまだ繁盛してるお店でも、管理会社の契約関係のなんとやらでお店を閉める、という貼り紙が貼られていたのは去年の事。
そしての解体工事が始まり、あの大きくそびえ立っていた物体が少しずつ壊されていき、更地のような泥んこ平野になろうとしています。
毎日毎日、土方の方がクレーンゲームのシャベルみたいなユンボを乗り回し、ドドドドドっと何かを掘り返している。
ガガガガガっとコンクリートを破壊していく。
まだまだ使える建物だったのになぁ、という気持ちと、あの区画だったら、別の建物を1から創り直した方が利益が上がるのかもなぁ、なんて。
大きな利益を生み出さないものは破壊されて、何もなくなった所へ新しいものを設置し、生まれ変わるのだなぁ、と当たり前の事を考えていた。
大型トラックがひっきりなしにどこかからやって来る。
あの狭い入り口へとバックでグワッと切り返して入っていく。
車が行き交う道路を感覚だけでグワッと切り返すこの迫力たるや。
3Dの飛び出す映画のように目の前まで大型トラックが迫ってくる。
お父さんカッコいい!
と言いたくなるくらい興奮します。
操縦してる様がカッコいいんですよ。
この大型トラックなんですが「えんとつ町のプペル」の映画に出てきた大型ゴミ車になんとなく似ていて、後ろの荷台が斜めにガーッと上がっていくんです。
映画でもそんなシーンがあったのですが、分かる方いるかな?
あんな感じに荷台がどんどん斜めに上がっていって、運んできたものをガサーっと流していくんです。
で、大型トラックのお父さんはまたどこかへと。
それを見ていると、こうやってお父さんが子供達の為に朝から働いて食べさせてくれてるんだなぁ、と勝手に想像したり、しなかったり、勝手に感動したり。
短時間の作業なんですが、ずっと見ていたくなります。
工事の現場を見るのって結構好きなんですよ。
取り壊したり、創ったり、を見てるのが。
人間が産まれて、生活して、そこでいろんな思い出を作って、老朽化して、最後に土にかえる。
また新しいものを作って色んな思い出を作って・・・それの繰り返し。
そして今まであった建物が完全に取り壊された。
美味しかったな〜、五目あんかけラーメン。
いつかまた、どこかで。
今日もどこかで破壊と再生を繰り返している、というお話でした。
おかえりなさい。
今日もお疲れ様でした。
2025年3月11日(火)22時57分