今日は即行動って大事なんだね、というおはなしを。
カレイの切り身が冷蔵庫にある。
知ってる。分かってる。
居るのは知っているのだが、取り掛かるのが面倒、という日を重ね、今日に至る。
昨日の夜、さすがに無視は出来んぞ、となり「取り掛かるぞー」と冷蔵庫から出した。
今更「冷凍して延命を・・・」という時期はとっくに過ぎている。
買ったその日、もしくは賞味期限内ならば話は別だが、延命期はとうに過ぎた。
賞味期限?
そうだ!賞味期限はまだ食べられるよ、の期間であって、ちょっと過ぎても食べられる、と言っていた。
だったら大丈夫かもしれない!
喜んだ後、カレイのパックを見ると、消費期限、と。
「賞味」ではなく、しっかりと「消費」となっている。
しっかりと過ぎている。
と、更に見ると、カレイ(解凍)とある。
お気づきの方もいると思いますが、既に解凍されたものを再度冷凍はアウトなのです。
品質落ち問題や、はたまた食中毒を引き起こす恐れもある。
なので始めっから冷凍庫延命という選択肢は存在しなかった。
さあ、どうする?
調理か廃棄か。
どっちなんだい?
ふと見ると、冷蔵庫には豚肉が。
延命措置を忘れた豚肉がいる。
でもご安心を。
これは大丈夫な豚肉。
しかし、買ってすぐに冷凍しなかったので今更冷凍もなぁ、でもいけるか?
量は多いいが、焼くだけ焼いて、他、いかようにもアレンジ出来る状態にしておこうという判断になる。
優先順位が入れ替わり、カレイは後回しに。
豚肉調理を終わらせ、夕飯を終わらせ、終わったものとしていた私。
が、台所でカレイはじっと調理の時を待っていた。
今更冷蔵は危なすぎる。
冬?と言えど、冷蔵庫の温度と台所とでは雲泥の差なので再度の冷蔵庫での温度変化は避けたい。
まずいなぁ、じゃあどうする?と考えた。
調理か廃棄か。
どっちなんだい?
さっきの質問がまた戻ってきた。
まあ、どっちに転ぶか分からないが、やるだけやってみるか、食べるのは私だし、私の体だ、誰も困らない。
と調理に取り掛かった時、ん?と思った。
私の体だ、と自分のもののように思ってしまった時、ふと、お坊さんの説法を思い出した。
この体、あなたの体はあなたのものではないのですよ、と。
借り物なのです、と。
お借りしているものなので、いずれその時が来るまで大切に扱わなければならないのです。
自分の体なんだからいいじゃん、という訳にはいかないのだ。
そういえば、あのお坊さん、そんな話をしてたなぁ。
ピアスバンバン開けちゃったけど大丈夫かしら、と思いながらその説法を聞いた事を思い出す。
そう、これは借り物。
自分であろうと、大切に扱わなければならないのです。
まずいなぁ。
でも、食事をする、とは命を頂く事でしょ?
カレイが切り身になる前は普通にどこぞの川、海で生活していたんじゃないか。
それを人間がぺって網で捕まえて今に至るのだから、カレイからしたら「どうしてくれんのさ!?」ってなってるはず。
じゃあどうすりゃいいのよ?
無い知恵を絞って考える。
今日はゴミの日。
朝にはゴミ出しに行く。
とにかく何かしらのゴミが出るから調理開始。
GOです。
タッパーを開封→魚みずを紙で吸い取り→ゴミ。
魚の状態観察。(理科実験)
匂い行程。(安全確認)
酒処理。(菌殺し)
沸騰鍋にドボン。(駆逐)
ブクブクと灰汁が出てきた。
煮付けをする際、始めのお湯は捨ててるのだが、以前アラ汁を作った時、流しが臭くなった事がある。
排水口はいつも拭いて掃除してるのに何故だ?と排水口の更に中を開けてみるとヘドロのようなものが。
今まで、この排水口すら触るのはNGだった私がその中までしっかり触れるなんて進歩だな。
と、余計な物を流すとへばり付く事を知り、それ以来灰汁であろうと紙で取って捨てるように。
油物を紙で拭くのは元々当たり前でしたが、魚汁は盲点でした。
と、そんな訳で、その沸騰灰汁入り汁を紙で吸うのは厳しいぞ、となり考えた。
魚だから煮こごり的に固まるんじゃないか、と理科実験の元、リサイクル不可の生クリームパックにキッチンペーパーを入れ、その中に沸騰灰汁入り汁を投入。
捨てる事を考えて少量の水にしておいたのも良かった。
ピッタリとパックに全部収まった。
後は固まったものをゴミへ、です。
火が通ったカレイの切り身から骨を取り、ゴミへ。
後は味付け、という料理へ。
とりあえずここまですればいいだろう、とゴミ出しに行った。
まだ料理→食事はしていないが、とりあえず、ちゃんと食べる、まではやりたい。
ペッて吐き出す自己防衛もする、という解答に至りました、というお話でした。
おかえりなさい。
今日もお疲れ様でした。
2025年3月14日(金)11時05分