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遠い記憶

今日は予想を超えるインパクト、というおはなしを。

夢の中で怪物、妖怪が出てくると、私は必ず「友達になろう!」と相手方に伝える。

この「友達になろう!」がその頃子供だった私の全力の危険回避方法だったのかもしれない。

この「友達になろう」発言は、その頃友達が居なかったから深層心理的に出た言葉という訳ではない。

小学生までは普通にみんなとワイワイ楽しく過ごす子供だったので、それではないと思う。

ん?

今書いていてフッと思い出した記憶がある。

小学校入学式の日、体育館に名前順に並ばされ、校長先生の話を聞いていた。

長い校長先生の話の中、私は真面目にきちんと前を向いて立っていた。

すると、私の前に並ぶ女の子がじっとしていられなくなったのか、体を揺らし始めた。

まだ小学1年生、この前まで幼稚園児だったチビにとって校長の長い話は退屈だったのかもしれない。

「よく動くなぁ・・・」と、私は思っていた。

きちきちに並ばされていた列。

その子が動く度に、私の胸元に付けられたお花のコサージュに当たる。

「ん?」となり、何回か我慢した。

しかし何度目かで私は言った。

「ちょっと止めて。」。

今思うと、ホントに大人しくて物言わぬ子供だったのに、なんであの日あんなに強気に言えたのか不思議。

小1でも大切なお花を傷つけられる事に腹が立ったのだろうか。

私に注意された女の子は一瞬「ピタッ」と動きを止めるのだが、すぐに体が動いてしまう。

子供だからしょうがない。

私は先程よりも強めに「ちょっと止めて!」と言った。

すると後ろを振り返ってきたその子が唐突に

「友達になろう。」と言ってきた。

ぶつかっている事への謝罪でもなく、枕詞無しのいきなりの一声目が「友達になろう」だった。

私はあまりの予想外発言に面食らったのか、

「お、おぉ・・・」となった。

そこから彼女とは1番の友達になった。

そんな事があったなぁ。

プペル体験を小1でしていた。

あの日の深い記憶によって、危険を回避出来る最も効果的な方法とは「友達になる事」だと小1の私の脳に刻まれたのかもしれない。

繋がった!

夢の中で怪物にこの言葉を伝えると、必ずと言っていいほど怪物は私に危害を加える事なくその場を切り抜けられ、楽しい夢へと変わります。

怪物に対抗しても勝ち目がないと知っていたあの頃の私は深い記憶によって守られていたのだと思います。

怖い相手が出現した時、正面からぶつかり合うのではなく、「友達になろう!」とハグして相手方の怒りを包みこんでしまえば意外と面食らって怒りの火も沈静化するのかもしれません。

対面の時のみ有効説、というお話でした。

おかえりなさい。

今日もお疲れ様でした。

2025年3月20日(木)9時07分

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